日本臨床スポーツ医学会が2002年に発表した提言によると、ランニングによる障害は走行距離が長くなるほど高率に発生するため、1日の走行距離は・中学生:5~10km・高校生:15km・大学・実業団:30kmが推奨の距離とされています。
では、一般の市民ランナーの推奨距離は、どうでしょうか?月間走行距離は
200km以内にとどめるのが良いとされています。 月間200kmって
結構熱心に走る市民ランナーには簡単に突破してしまうくらいの距離です。
したがって、身体への障害が出たらもちろんケアが必要になりますが、障害が
出る以前のケアも大事になってきます。そのケアとして、当院では鍼灸治療を
おすすめします。
●市民ランナーのランニングによる障害は次の3度に分類されています。
1度 | ランニングの最中に痛みなどが出現してしまうが、ランニングが終了したら何も自覚症状がない。 |
2度 | ランニングしていなくても、日常生活の中で痛みなどの症状により、支障が生じてきてしまう。 |
3度 | 日常生活だけでなく、仕事にまで影響がでてくる。 |
●当院では障害に応じた 次のようなステップで鍼灸(はり・きゅう)治療を進めていきます。
(1) | 問診、姿勢のチェック、症状の出ている部位の観察を十分に行います。 |
(2) | (1)の結果より、必要な検査(関節可動域検査や整形外科的な徒手検査を主に行います)を行います。 |
(3) | 症状の原因と思われるものを特定していきます。筋肉性の原因があると思われるものはトリガーポイントといわれる痛みを引き起こす部位を探します。 |
(4) | 脈診、舌診などにより、東洋医学的に身体の状態を判断していきます。 |
(5) | (1)~(4)の情報を元に、その方に応じた刺激量での治療が必要と思われる筋肉や経穴(つぼ)に行う鍼灸(はりきゅう)治療の内容を説明させていただきます。ただし、病院等での治療が適当と思われるものは、鍼灸(はりきゅう)治療は行わず、病院等の受診をおすすめします。 |
(6) | 了解が得られましたら、鍼灸(はりきゅう)治療を開始していきます。 |
(7) | 鍼灸(はりきゅう)治療終了後、日常生活上気をつけたいことをお伝えしたり、予防のためのストレッチ・筋トレ方法をお伝えします。また、必要に応じて足底板の使用などもお伝えしたいと思います。 |
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程よいランニングは本当に気持ち良いものですよね。いつまでも長く、そして楽しく元気にランニングを続けていけるように、当院はそのサポートを行っていきます。 レース前日に御来院していただければ、テーピングを実費(¥200円)のみで行わせていただきます。 なんか走る時に足が変な感じ、走っているうちに足が痛くなる、走り終えたら腰が痛い・・・など、どうぞお気軽に御相談ください。