腰痛、これも院長自身、20年以上お付き合いしてきました。整形外科で、
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症の診断をしっかりと受け、200
2年には歩行困難となり、ついには手術も受けました。
椎間板ヘルニアの何とも言えない痛みも、本当につらいですね。一番ひど
い時には、夜寝返りする度に腰痛で目が覚め、痛み止めの座薬が手放せま
せんでした。あの頃、もっと早くに鍼灸(はり・きゅう)治療を受けてい
たら、あそこまで苦しむこともなかったのに・・・と今更ながら思います。
だからこそ、当院では、つらい腰痛を何とかしたいという思いに応えてい
きたいという強い思いがあります。
腰痛の約8割が、筋・筋膜性腰痛といわれていますが、実は、この筋・筋膜性腰痛の中の多くが、異常所見がみられない腰痛であることがわかってきました。つまり、腰痛で病院を受診し、レントゲン検査やMRI検査を受けたけれど、「どこも異常はありません。」と医師から言われるタイプの腰痛です。
現代医学では、ストレスが大きく関与しているのではないか、と考えられていますが、はっきりとした原因はいまだに明らかなっていません。しかし、腰や足の筋肉の中に、腰痛を引き起こすと思われる部位(押さえると腰痛が再現される部位)が存在することがわかってきました。この部位のことをトリガーポイントといい、この部位に鍼やマッサージなどで刺激を与えることで、腰痛を取り除くという治療法が確立されてきました。
●当院では、この嫌な腰痛に、次のようなステップで鍼灸(はり・きゅう)治療を行っていきます。
(1) | 問診の他、腰痛は日常の姿勢との関係が大きいので、座っている時にどんな姿勢が楽なのかチェックさせていただきます。 |
(2) | 腰痛の原因が、筋肉によるものか、骨によるものか、神経によるものか、あるいはそれ以外のものか、判別するための徒手検査を行います。 |
(3) | 筋肉性のものと思われる腰痛の場合には、トリガーポイントといわれる痛みを引き起こす部位を探します。 |
(4) | 脈診、舌診などにより、東洋医学的に身体の状態を判断していきます。 |
(5) | (1)~(4)の情報を元に、その方に応じた刺激量での治療が必要と思われる筋肉や経穴(つぼ)に行う鍼灸(はり・きゅう)治療の内容を説明させていただきます。腰痛の中でも、おしっこや便が出にくいなどの症状を伴うものや、筋力がひどく低下していたり、発熱を伴うものなどは医療的な処置を早めに行う必要がありますので、鍼灸(はり・きゅう)治療は行わず、病院の受診をおすすめします。 |
(6) | 了解が得られましたら、鍼灸(はり・きゅう)治療を行っていきます。強い痛みには、鍼(はり)に電気を流すなど、まず痛みを取ってから、問診や検査を行うなど臨機応変に対応させていただきます。 |
(7) | 鍼灸(はり・きゅう)治療終了後、腰痛の再発予防のためのストレッチや体操、日常生活上気をつけたいことなどをお伝えしていきます。 |
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